【ゆうこうの原木を訪ねて】 |
『外海地区』 |
調査期日: 平成27年2月10日
調査者 :日宇スギノ
(フェルム・ド・外海 代表)
小林甚一((株)小林甚製麺 代表取締役)
竹下幸也(竹下塾 代表)
山中孝友(長崎総合科学大学 客員教授)
村野 侃(外海地区ゆうこう振興会会長)
川上正徳(鹿尾ゆうこう生産振興会)
川添祐二(道の駅「夕陽が丘そとめ」駅長) |
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場所: 大平開墾地の近く
樹齢: 約40~50年位
親木は枯れていて、根元より枝別れした木が育っていた。 |
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『土井の首地区』 |
調査期日: 平成27年3月11日
調査者 : 竹下幸也(竹下塾 代表)
山中孝友(長崎総合科学大学 客員教授)
川上正徳(鹿尾ゆうこう生産振興会) |
 川上、竹下 大山教会前にて |
 山中、川上 善長谷教会前にて |
【その1 大山教会の近く】 |
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樹齢: 約40~50年位
親木は枯れていて、根元より枝別れした木が育っていた。幹の円周:91㎝ |
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【その2 三和町 「みのり園」裏】
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根角氏によれば、この木が最も古く100年は経過している由。
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樹齢:100年以上
親木は枯れていたが根元に残っていた。
幹の円周:101㎝
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【その3 善長谷教会の裏】 |
幹の円周
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樹齢:不明
相当年数は経っていると思われる108㎝
この ゆうこう は背が高い
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〔後記〕土井の首地区には果樹栽培の農家がおらず、個人が栽培している。又、自 然木が散在して自生している。古木も多く歴史的価値はあるので、今後も管理して保存されることが望まれる。善長谷教会には1805年(文化2年)に外海地方の樫山より潜伏キリシタンが移住してきたと石碑も有り、詳しくは教会の正面の説明板に記載されている。まずは 長谷川家族の他に6家族が旅芸人を装って移住してきた来たとある。「ゆうこう」もこの時期に移植されたと推定される。 |
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そうすると、「ゆうこう」は1800年より以前に外海で栽培されたことになる。
ザボンとユズの自然交配で発生したとれているが、ザボンは寬文7年(1667年)に唐船船長がザボンの種をジャワ(現在のインドネシア)から初めて長崎に持ち込んで唐通事により西山神社に植えられ原木は境内にあるという事実がある。従って、「ゆうこう」は1700年代に生まれたと推定される。
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